3DCAD | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/research-keyword/3dcad/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Mon, 02 Sep 2024 06:38:47 +0000 ja hourly 1 数値計算・3Dプリンタ・レゴなど多彩な手法でメカニズムを可視化 /whoslab/research/tanaka-h/ Thu, 21 Dec 2023 01:52:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=6113 私たちの身のまわりにあるさまざまなモノ。その形や動きは実にユニークですが、背景には必ず物理や数学の理論があります。田中研究室は、面白い動きや不思議な造形をしたモノの機構=メカニズムを解き明かしながら、そのモノを設計し実際 […]

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私たちの身のまわりにあるさまざまなモノ。その形や動きは実にユニークですが、背景には必ず物理や数学の理論があります。
田中研究室は、面白い動きや不思議な造形をしたモノの機構=メカニズムを解き明かしながら、そのモノを設計し実際に作る「モノづくり」の研究室です。

6000連の振り子の動きをシミュレーション! 
3Dプリンタでパーツを作り、立体造形に

振り子とは、支点から吊るされ、重力の作用によって揺れを繰り返す物体のこと。ブランコや振り子時計などは、振り子になります。誰もが目にし、知っているように、左右に周期的に動きます。ところが、振り子を2つつなげた「二重振り子」は、一度揺らすととても複雑で非周期的な運動をします。この予測できない動きがカオス現象。二重振り子なら実際に現物を作って実験・検証することができますが、振り子を数百・数千もつなげて運動軌跡を検証することはほぼ不可能です。

そこで、田中教授はFORTRAN77というコンピュータ言語を使って、振り子が6000個連なる6000重振り子の運動シミュレーションを実施。その軌道は複雑で美しく、動画で見るとまるで風に舞うリボンのようにも見えます。このように、現実では実作不可能なものを、理論上で可視化することができます。

逆に、3DCAD3Dプリンタを使いこなすことで、綿密にシミュレーションして設計したものを、具体的なモノとして作り出すこともできます。3Dプリンタは大きいものを作ることは苦手なため、作りたいものを細かいパーツに分け、個別に3Dプリンタで出力し、組み立てて完成させます。

たとえば、この球体に近いものは切頂二十面体(Truncated Icosahedron)からできています。切頂二十面体とは、20の正三角形からなる正二十面体の各頂点12個を切り落とし、20の正六角形と12の正五角形にしたもの。さらに正六角形を6分割、正五角形を5分割し、全てを小さな240の三角形のパーツで出力し、組み立てています。

6000重振り子の運動シミュレーション
振り子が描く軌道は複雑で美しく,まるで風に舞うリボンのように見える.
切頂二十面体(Truncated Icosahedron)
20の正三角形からなる正二十面体の各頂点12個を切り落とし,20の正六角形と12の正五角形に.さらに正六角形を6分割,正五角形を5分割し,全てを小さな240の三角形のパーツで出力し,組み立てている.

レゴを使ってLEGメカニズムを実作! 
さらには機械式コンピュータ制作にも挑戦

またパーツから設計するのではなく、レゴブロックを使ったモノづくりにも挑戦中。たとえば「ストランドビースト」。オランダの彫刻家テオ・ヤンセンの造形で、風力によって生物のように歩く作品群です。その動きは「テオ・ヤンセン機構」と呼ばれ、組み合わせるとロボットを歩行させることもできます。

田中教授は、このストランドビーストをレゴで作り直し、LEGメカニズム(歩行メカニズム)を研究。その成果も活かしつつ、モーターや制御等を使わず、形と重量バランスだけで、重力によって斜面を歩く受動歩行(Passive Walker)のロボットを制作しています。

レゴを使ったさらなる挑戦は、機械式のコンピュータ制作です。そのモデルとなっているのが、ドイツ科学技術博物館に収蔵されている金属製の機械式コンピュータ「Zuse Z1」。ドイツの発明家、コンラート・ツーゼが制作したもので、世界初の「自由にプログラムできるコンピュータ」と言われています。

基本的に、コンピュータは二進数を用いて演算を行います。0か1かの信号を、半導体を流れる電流の有無で表し、その最小単位の回路を「論理ゲート」と呼びます。田中教授は、この論理ゲートをレゴで作り、いくつも連結させることで複雑な計算ができるコンピュータをめざしています。

現在、当時の資料を取り寄せて制作中ですが、まだ未解明の部分も多いそうです。完成すれば、世界初のレゴ製機械式コンピュータの誕生。どんな大きさ・形なのかも楽しみです。

レゴで制作されたPassive Walker
ストランドビースト(Theo.Jansen)のLEGメカニズム(歩行メカニズム)の研究成果を活かし,モーターや制御等を使わずに,形と重量バランスだけで,重力によって斜面を歩く受動歩行(Passive Walker)するロボットを制作.
ドイツの発明家,コンラート・ツーゼが制作した機械式のコンピュータ「Zuse Z1」. レゴで再現するという挑戦が始動!

楽しい! からスタートした技術が
月面基地設置に役立つ!?

これを学びたい! 知りたい!と感じる研究の第一歩は、「役立つ/役に立たない」ではなく、楽しいからトライするという好奇心。
けれども、たとえば240のパーツに分けた切頂十二面体は、圧力に強い球体に近く、運搬もコンパクト。月面基地を設置する際には、こうした設計技術が大いに役立つはずです。

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デジタルツイン時代に対応!? 誰もが使える3次元CADとは /whoslab/research/niizeki/ Thu, 21 Dec 2023 01:50:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=6785 3次元CAD(Computer Aided Design)とは、コンピュータ上で立体を構築して設計やデザインを行うこと。最近では製造・設計・デザインなどで幅広く利用されています。新関研究室では、人とコンピュータの関係とい […]

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3次元CAD(Computer Aided Design)とは、コンピュータ上で立体を構築して設計やデザインを行うこと。最近では製造・設計・デザインなどで幅広く利用されています。
新関研究室では、人とコンピュータの関係という深い部分から3次元CADのあり方を研究。「夢を実現するツール」としてのCADの可能性を追究しています。

計算する機械から、モノづくりのツールへ! 
GUIの先駆者・サザランド博士の考えを受け継ぐ

3次元CADは、紙の上に書かれた2次元図面をコンピュータ上に拡張したものです。たとえば、家の2次元図面を見ても、どんな家なのかをイメージするのは難しいですが、3次元ならすぐにわかります。また、家をさまざまな角度から見ることもできます。

このような3次元の造形を可能にしているのは、コンピュータです。コンピュータが誕生した当初は、モニタもマウスもありませんでした。計算するためだけの機械だったのです。しかし、計算だけではなく「形」を目に見えるようにすることで、モノづくりの技術を大きく発展させられる考えた計算機科学者がいました。アメリカのアイバン・サザランド博士です。

サザランド博士は、ライトペンと呼ばれるツールでモニタ上に図形を作成できる「Sketchpad」を開発。これは世界初のGUIの実現でした。人とコンピュータの関わり方が劇的に変化し、CGの技術もここから始まりました。サザランド博士から、ユタ大学で直接指導を受けたのが、新関教授の担当教官であった山口富士夫博士です。

こうした学問的な流れを組む新関教授の研究は、単にマシンやソフトウェアとしての3次元CADの機能向上を図るためのものではありません。人間の頭の中にあるイメージを具体化するためのファーストステップにCADがあるとするなら、いかにそのイメージを正確に、スムーズに生み出すことができるのかが、長年に渡る大きな研究テーマです。

Sketchpadのイメージ図
ブラウン管の上にライトペンを使用して,リアルタイムに線を書いたり消したりできるプログラム.コンピュータ支援設計(CAD)の基礎となり,最初のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)となった.

高速コンピューティングの実現で
今は新しいCADが生まれる絶好のタイミング!

新関研究室では「頭の中のイメージを具体化する」ことを追究するため、さまざまな視点でアプローチしています。

たとえば、CAD図面が正しいか誤っているかを判定して自動修正するシステムの開発。図形について考えている時の人の脳の血流量を測定する研究。さらに形状を連続変形させながら無駄のない設計を行う「トポロジー最適化」など。新関研究室は、CADの基礎研究を行うことのできる日本では数少ない研究室のひとつなのです。

長年のCAD研究の中から、新関教授が指摘するのは「現代は新しいCADが生まれる絶好のタイミング」だということ。背景には「コンピュータの高速化」があります。かつては、CADの複雑な計算に膨大な時間がかかりましたが、今では素早い計算が可能です。もうひとつ。大きな要因となっているのが「IoTおよびデジタルツインの普及」です。家電・自動車・スマートフォンを含むあらゆるデバイスがインターネットに繋がり、人がモノをどう使うのかがリアルタイムで蓄積されます。そして、実際のモノと対応するサイバー上のモノ=デジタルツインは3次元CADで作成されるものであり、今爆発的に増え続けています。

さらに、新しいコンピュータ言語であるPythonや3Dプリンタも浸透中。データ上の人の行動からニーズを汲み取り、どう具体化するか?など条件は整っています。

CAD図面自動検図システム
図形を認識して図面の正しさを確認し,自動修正をするシステムを開発.
設計における図形の認識能力の研究
図面や3次元CADを通して図形を扱う場合に,脳のどの部分を使うかを脳血流の測定装置を使って調べる.
トポロジー最適化
自動的に形状を変化させながら高性能で無駄のない設計を行う技術の開発と研究を行う.

こだわりの部分だけ人間が担当
「あとはよろしくCAD」が誕生!?

全く新しい未来型3次元CADは新関研究室から生まれるかもしれません。
家電や自動車も、個人のニーズに沿った究極のオーダーメイド品として設計できる3次元CAD。こだわりたい部分や重要な箇所だけを人間が設計し、あとはAIが全ておまかせで設計する「あとはよろしく3次元CAD」方式で、カスタマイズされた製品が完成する。「一人に一台ずつの3次元CAD時代」は、意外に近いかもしれません。

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