アルゴリズム | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/research-keyword/algorithm/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Wed, 06 Aug 2025 01:50:52 +0000 ja hourly 1 膨大な組み合わせが存在して正解が導けない 難解な「組み合わせ最適化問題」を解くには /whoslab/research/watanabe-k/ Wed, 15 Nov 2023 00:53:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=6022 どの道をどう通れば最も速く目的地に着けるか。カーナビのルート検索は、多くの組み合わせから最適なものを求める「組み合わせ最適化問題」の一つ。現実問題を数理モデルとして定式化し、計算によって答を導きます。渡邊研究室では、「組 […]

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どの道をどう通れば最も速く目的地に着けるか。カーナビのルート検索は、多くの組み合わせから最適なものを求める「組み合わせ最適化問題」の一つ。現実問題を数理モデルとして定式化し、計算によって答を導きます。
渡邊研究室では、「組み合わせ最適化問題」の基礎理論を研究しています。

アリがエサを運ぶ最短ルートを見つけ出す
生態をシミュレーションしたアルゴリズム

現実に起こる問題の多くが、「組み合わせ最適化問題」として定式化できます。トラックの台数が最小限ですむ配送ルート、コストを抑え収益を最大にする製造計画、過不足のないアルバイトの人員配置など経営上の問題にも応用されています。

渡邊研究室では、組み合わせが膨大にあって最適解を導くのが難しい問題を解く方法として、ある程度正解に近い解が導ける手法の改善を繰り返すメタヒューリスティック的と呼ばれる解法を研究。

たとえば、アリがエサを巣まで運ぶ最短経路を効率よく見つけ出す行動をシミュレーションした「アントシステム」。これを、テーマパークで最小限の待ち時間でアトラクションを回るアルゴリズムに応用するなど、さまざまな試みを行っています。

アントシステム
餌を見つけたアリは,腹部から道しるべフェロモンを地面につけながら巣に帰る.仲間のアリはフェロモンをたどって餌に向かう.餌からの距離が近ければフェロモンは濃く,遠回りであれば薄くなることから,自然に最短ルートが選別されていく.

現実の問題をグラフとしてモデル化し
条件に合った最適な解を見つける

またグラフ理論ネットワーク理論を使った「組み合わせ最適化問題」も研究テーマの一つ。「組み合わせ最適化問題」には、頂点を枝で結ぶグラフに数値データを付加する「ネットワーク理論」を応用するものが数多くあります。

たとえば、基本的な「ネットワーク理論」の一つである最大流問題は、始点から終点まで最大量を流す組み合わせを求める方法ですが、水や交通、電気や通信などの流れを扱うさまざまなシステムの構築や解析に広く応用できます。

また、頂点や枝を塗り分ける彩色問題の理論を使って、無線通信においてチャネルを効率的に割り当てる方法を導くことも。現実の問題をグラフやネットワークに抽象化して数式化することで、コンピュータで解ける問題にしていくものです。

カーナビなどに応用される最短経路問題
頂点を丸,頂点間の経路を矢印,頂点間の長さを数字で表し,最短経路を求める.この図のsからeへの最短経路は「s→a→c→d→e」.このような最短経路問題の考え方は,カーナビなどの探索に応用されている.

世の中を変えるような解法が見つかるか!?
常に進化を続ける最適化、アルゴリズム研究

社会のあらゆる場面で最適化問題が検討され、アルゴリズムが開発されています。しかし、最適解を見つけるのは簡単ではありません。厳密に最適解を求めるのは不可能、もしくは時間がかかりすぎる問題では、「だいたい正しい」解が得られればよしとしているのです。
社会をさらによくしたり、コンピュータの性能を向上させたりすることができる最適化やアルゴリズムは、常に進化途上の技術。次に生まれる新たな解法が、世の中を変えるかもしれません。

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高速で変化するグラフ上での巡回セールスマン問題に挑む /whoslab/research/abe/ Thu, 21 Sep 2023 01:14:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=2404 古くからある数学の難問であり、現在でも盛んに応用問題が研究されている「巡回セールスマン問題(TSP)」。阿部研究室では、高速に変化するグラフ上でのTSPというさらに難しい問題に対して、その計算時間を最小化するための試みに […]

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古くからある数学の難問であり、現在でも盛んに応用問題が研究されている「巡回セールスマン問題(TSP)」。
阿部研究室では、高速に変化するグラフ上でのTSPというさらに難しい問題に対して、その計算時間を最小化するための試みに取り組んでいます。

全ての頂点を一度だけ訪れるツアーを
最小の移動コストで実現するには

TSPとは、セールスマンがグラフ上の頂点(全ての都市)を一度ずつ巡りながら出発地に戻る際の総移動コストが最小の経路を求める「組み合わせ最適化問題」です。この問題は頂点の数が増えるとスーパーコンピュータを使っても百億年以上かかるほどの計算量を必要とする問題で、数学の世界では「NP困難」と呼ばれるクラスの超難問です。

これは物流やITなどでの効率的なモノや情報の伝達にも活用できます。これまでは変化しない静的グラフを想定して計算していました。しかし、近年では状況が変わりつつあります。例えばSNS上で「バズる」トピックが提供されることがあります。これを更新イベントといいますが、これをきっかけに一気に投稿や閲覧が増加しても、ユーザーSNSを使える状態を維持するには、どのサーバからどのサーバに情報を経由させればいいかを計算しなおす必要があります。時間帯によって経路の混み具合(=辺の重み)が変わると、ツアー(巡回路)も変える必要があります。

阿部研究室では、グラフが表すものが更新イベントによって時間と共に変化するTEGでのTSPを解き、その計算時間を最小化する試みに取り組んでいます。

TEGと時間ごとのTSP最小ツアー
上段)更新イベントによって変化する時間発展グラフ=TEG.
下段)それぞれのグラフごとのTSP最小ツアーとなり,更新イベントによって変化する.

4つのアルゴリズムでTSPを検討し
TEGへの実装・適用が可能であると保証

阿部研究室では、TEG上のTSPを解くためのアルゴリズムを提案。計算時間の短縮のためグラフを並列にたどる分散型アルゴリズムのD-TSP、計算総量の削減のためにグラフの更新イベントの影響を受けるサブグラフの結果のみを再計算するインクリメンタルアルゴリズムのI-TSP、この2つに、それぞれ途中から最短隣接頂点のみを走査する貪欲法と呼ばれるアルゴリズムを組み合わせたDg-TSPとIg-TSPの4つでそれぞれ計算を行いました。

その結果、最も良い解(結果)を出すが、最も遅いのがD-TSPで、逆に最速だが最適な解(結果)とは限らないのがDg-TSPとなり、その間に位置するインクリメンタルアルゴリズムのI-TSPとIg-TSPは、TEGに実装・適用が可能だと保証されました。今後はさらに改良を加えて計算時間の短縮をめざします。

Ig-TSP
Ig-TSPは,更新イベントが起こった際は黄色い部分を再計算するインクリメンタルアルゴリズムと,最短隣接頂点のみに走査を行う貪欲アルゴリズムを組み合わせたもの.
各アルゴリズムの計算時間
D-TSPに比べ,I-TSPとIg-TSPは計算時間が大きく短縮されている.

巡回セールスマン問題が完全に解決すると
暗号が数秒で解読される!?

巡回セールスマン問題は、たとえば頂点(都市)の数が30になると経路の組み合わせは4.42×10の30乗となり、宇宙誕生から現在までの137億年ですら短く感じるほどの時間がかかります。
ミレニアム懸賞問題にも関わるこの問題を解決するアルゴリズムが作れたら、現在利用されている暗号はすべて一瞬で解かれてしまうでしょう。もちろん、この問題が解かれているなら、現代の暗号に変わる強力なセキュリティ技術が生まれているはずです。

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身近にもたくさん存在する最適化問題を解く アルゴリズム理論の基礎研究 /whoslab/research/uejima/ Thu, 21 Sep 2023 01:12:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=1937 一定の条件を満たす組合せの中から、最もよい組合せを選ぶような問題は、アルバイトのシフト、ルートの検索、スケジューリングなど私たちの身近にもたくさんあります。上嶋研究室では、こうした「組合せ最適化問題」において効率のよいア […]

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一定の条件を満たす組合せの中から、最もよい組合せを選ぶような問題は、アルバイトのシフト、ルートの検索、スケジューリングなど私たちの身近にもたくさんあります。
上嶋研究室では、こうした「組合せ最適化問題」において効率のよいアルゴリズムのあり方を探っています。

問題が難しいかどうかを証明することが
世の中の問題解決の第一歩になる!?

「組合せ最適化問題」の中には、コンピュータの計算速度が飛躍的に向上しても現実的な時間では解けない問題も存在します。解けない問題ならば、正解でなくても近い答えを得る方法を考えるなど、現実的な対応が取れます。効率の良いアルゴリズムでスパッと解ける問題なら、それを追い求めることになります。

このように、問題が本質的に持っている難しさを明らかにすることは効率の良いアルゴリズム設計の第一歩。問題の本質的難しさを計算困難性と言いますが、上嶋研究室ではその証明とともに、それを活用した暗号技術の基礎研究を行っています。現実的な時間では解けないような難しい問題は、安全性の高い暗号の設計に活用可能なのです。

すべての訪問先をどのような順序で回れば移動距離が一番少なくて済むのかを求める問題は.組合せ最適化問題の一つ.拠点が増えればコンピュータで速く解くのが難しい問題として有名.

情報の中身を隠したまま
「情報を知っている」ことだけを相手に納得させる暗号理論

主要な研究テーマの一つは、暗号理論の重要な概念である「ゼロ知識証明」の実現です。

「ゼロ知識証明」とは、パスワードなど秘密情報自体は明かさずに、その情報を知っているという事実を証明するという手法。公開鍵暗号やデジタル署名、ユーザー認証などに応用されている技術です。

上嶋研究室では、計算困難な問題の中から身近なパズルの問題に着目。「ゼロ知識証明」を実現するプロトコルを、コンピュータではなく、トランプカードのような身近なアイテムを使って設計し、アルゴリズムの最適化を探っています。

暗号機能を手軽に目に見える形で表すこのような設計は、暗号プロトコルについてのデモンストレーションや導入教育に活用できることから最近研究が進んでいる分野です。

●5枚のカードを使う暗号プロトコル. この図のような操作をすると,a子とb男がともに「Yes」である時だけ,3枚の♡が巡回的に連続して並ぶ.人の手でもプロトコルが実現できることを示している.

問題が簡単に解けないことを原理的に解明することは
100万ドルの懸賞金がかけられるほど重要

計算困難性の問題に関係するのが、米国のクレイ数学研究所が発表したミレニアム懸賞問題の一つにも選ばれた「P≠NP予想」です。
「P≠NP予想」とはざっくり言うとPとは解きやすい問題のグループで、NPとは答えの正しさを簡単に確認できる問題のグループ。NPの中には簡単に解けない問題があると予想されており、世界中で50年以上研究が進められています。P≠NPだとしても、この予想を追求する過程で得る新たな数学的な知見が世の中のいろんな問題の解決に役立つはずです。

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画像・映像を、いかに美しいまま軽くするか?高解像度時代の課題に高速圧縮と劣化予測で挑む /whoslab/research/fujita/ Thu, 21 Sep 2023 01:00:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=469 仕事でも、プライベートでも、学校でも、私たちの生活に欠かせない動画像。高解像度になるほど、データは重くなり送受信に時間がかかってしまいます。藤田研究室では、高速で動画像を流通させるために動画像のエンコードを最適化する研究 […]

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仕事でも、プライベートでも、学校でも、私たちの生活に欠かせない動画像。高解像度になるほど、データは重くなり送受信に時間がかかってしまいます。
藤田研究室では、高速で動画像を流通させるために動画像のエンコードを最適化する研究に取り組んでいます。

テレビの生中継やストリーミング配信 
その鍵を握るのは、エンコード時間の削減

SNSのやりとり・ニュースのチェック・映画やスポーツの鑑賞など、スムーズに流れる動画像を私たちがスマホやテレビで楽しめる背景には、エンコード=圧縮符号化という技術があります。

たとえば、5GBのパケットでは1080pのフルHD動画は、圧縮をしない場合はデータが大きいため27秒しか再生できません。しかし、300分の1に圧縮すれば、135分も再生することができます。

また、地デジの帯域は約12Mbpsのため、320×240ピクセル×15fpsといった小さめの動画で圧縮していなければ13.8Mbpsで地デジの帯域より情報量が多くなり伝送できません。動画像再生にエンコードは不可欠ですが、圧縮しつつも画質を美しく保つためには、さまざまな演算をしなくてはならず、エンコードに時間がかかってしまいます。8Kの高解像度時代を前にこれは大きな課題で、特に一刻を争うライブ配信などでは使い勝手が悪くなります。

そこで藤田研究室では機械学習により不必要な演算を効率的に省き、エンコード時間を削減する研究を行いました。

分割パターン決定の高速化と劣化度合いの予測で
速くて、軽くて、美しい動画像をめざす

動画像を効率的に圧縮するには、画像を分割し、動きや模様など画素特徴量の小さい領域は大きなブロックを、特徴量の大きい領域には小さなブロックを割り当てます。この分割パターン決定に演算時間が多くかかるため、深層学習によりさまざまな選択肢を学習させて決定までの時間を短くしたり(画像1)、ばらつきが少ない分割候補を除外して演算量を削減させることで圧縮を高速化(画像2)。

画像1 HEVCにおける深層学習を用いたCUサイズ決定の高速化
画像2 VVCにおける画素値の特徴量を用いたMTT分割モード高速決定法

また、別の手法として、エンコードする際に劣化の度合いを高精度で予測することで、復号画像の劣化予防にも挑んでいます(画像3)。動画像にはテレビ局等放送業界が使うHEVCVVCストリーミング系企業が使うAV1など多様な規格がありますが、これらの研究は動画像規格の改善はもとより、さらに優れた新規格誕生への可能性を秘めています。


画像3 符号化パラメータintra pred modeを用いた画素単位での劣化精度予測と正答率

デジタルトラフィックの8割を占める動画
エンコード技術は、持続可能社会に貢献!

インターネットやLANなどの通信ネットワーク上で転送されるさまざまなデータ。実はそのデータの8割を占めているのが動画です。1%削減したとしてもデジタルトラフィックの膨大な削減になります。圧縮により通信時間が短縮されるということは、それだけ消費電力を抑えられるということ。つまり、SDGsに貢献するのがエンコード技術です。
近い将来、8Kのクリアな画像が地上波で楽しめるだけでなく、スマホでもサクッと録画できるようになりそうです。

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解読に数百兆年かかる暗号が解読される!? 量子コンピュータに対抗できる暗号技術とは? /whoslab/research/murakami/ Thu, 06 Jul 2023 10:00:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=248 私たちが活用するデータは暗号で守られ、最も難解な暗号を解読するには宇宙の寿命より長い時間がかかるとされてきました。しかし量子コンピュータの実用化により暗号が解読される可能性が出てきました。村上研究室では破られない暗号を研 […]

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私たちが活用するデータは暗号で守られ、最も難解な暗号を解読するには宇宙の寿命より長い時間がかかるとされてきました。しかし量子コンピュータの実用化により暗号が解読される可能性が出てきました。
村上研究室では破られない暗号を研究中です。

「秘密鍵暗号」と「公開鍵暗号」 
私たちは大きく2方式の暗号で守られている

「りたたんたご」という文字列(=暗号文)のそばに「たぬき」の絵があれば「た」を抜いて(=鍵)、「りんご」(=平文)と解読できます。これが私たちのイメージする暗号で、暗号化と復号に共通の鍵を使うため鍵は秘密にされなくてはならず「秘密鍵暗号」と呼ばれます。

一方、暗号化には受信者が一般公開した公開鍵を使い、復号には受信者のみが持つ秘密鍵を使う方法は「公開鍵暗号」と呼ばれます。

前者は処理速度が速い代わりに鍵を当事者間でいかに安全に共有するかという問題があります。後者は暗号化に使用する鍵を公開することができる代わりに処理コストがかかります。

いずれの方式においても、暗号強度を上げるためにこれまでにさまざまな暗号アルゴリズムが開発されてきました。

暗号化と復号に共通の「秘密鍵暗号」を使うことで,安全に文章を送受信できる.
処理速度は速いが,いかに秘密鍵を安全に共有するかが課題.
暗号化には公開鍵を使い,復号の時だけ秘密鍵を使う方法を「公開鍵暗号」という.課題は処理コストが発生すること.

量子コンピュータの解読を防ぐために
複雑性クラスの高い数学問題を暗号に取り入れる

「秘密鍵暗号」で標準的に使われているのが「AES」で、鍵長(暗号のデータサイズ)が大きく、AES-256bitならスーパーコンピュータで総当たり攻撃をしても数百兆年かかります。

また「公開鍵暗号」で代表的な「RSA暗号」は、解読に膨大な桁数の素因数分解が必要となり、これも天文学的な時間がかかります。いずれも解読にかかる時間が安全性を担保していました。

ところが、量子コンピュータが登場し、実用化されると解読にかかる時間が大幅に短縮される可能性が出てきました。これに備え、さらに計算量が多く効率よく解けない問題を設定する必要があります。これは、数学上最大の未解決問題であるP≠NP予想などにも深く関係しています。

研究室では、量子コンピュータでも解けない「耐量子暗号」を開発するための多様なアプローチを試みています。

量子コンピュータでも解けない「耐量子暗号」を開発するには,複雑性クラスの高いさまざまな問題を設定していく必要がある.

量子コンピュータに負けない暗号が
世界の崩壊を食い止める!

暗号は古代から使われてきましたが、ビッグデータの行き交う現代社会は暗号でできているといっても過言ではありません。瞬時に暗号が解読されてしまえば、国家機密情報から個人情報まで、あらゆる情報が漏洩することになり世界は混乱に陥ることでしょう。
スマホでキャッシュレス決済が普通にでき、パソコンでデスクワークが普通にできる。そんな日常を続けることができるかどうかは、次世代暗号技術の開発にかかっているのです。

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