医療支援 | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/research-keyword/medical-support/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Mon, 01 Sep 2025 06:03:53 +0000 ja hourly 1 実世界の情報収集・分析とデジタル画像処理で社会課題に挑戦 /whoslab/research/nagano-y/ Wed, 23 Jul 2025 05:47:56 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=14943 実世界の情報を集めて分析し、課題解決に活用するのが「実世界情報学」という学問分野です。永野教授は、誰でも簡単にプロジェクションマッピングができる技術や、レントゲン画像をリアルタイムに伝送して脳血管内治療を遠隔手術するロボ […]

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実世界の情報を集めて分析し、課題解決に活用するのが「実世界情報学」という学問分野です。
永野教授は、誰でも簡単にプロジェクションマッピングができる技術や、レントゲン画像をリアルタイムに伝送して脳血管内治療を遠隔手術するロボットシステムなど、幅広い研究を行っています。

誰でも簡単に
プロジェクションマッピングができる!?

映像を立体物に投影するプロジェクションマッピングは、アートやエンターテインメントだけでなく、近年では製造業や教育などさまざまな分野へと用途が広がっています。単に視覚的な演出というだけでなく、空間をメディア化する技術へと進化を遂げています。

プロジェクションマッピングでは、立体物の形に合わせて映像を正確に変形する必要があります。立体物の外に映像がはみ出ないよう外形に合わせて映像を切り出し、さらに、2Dの映像を表面が凸凹した立体に投影してもゆがんだりしないような変形処理が不可欠です。投影する対象が人体や動物、車など自由曲面で構成された立体だと、その変形を画素単位の非常にきめ細かなレベルで行う必要があります。

永野教授はこうした手間のかかる処理を自動化し、誰でも簡単にプロジェクションマッピングができる技術を研究しています。マネキンの胸像に顔の画像を投影する装置・アプリの開発では、10分程度で簡単にプロジェクションマッピングができる自動化システムを実現しました。

また、プロジェクター4台を使って4方向から映像を立体物に投影し、360度から鑑賞できるシステムの開発にも挑戦中です。さらに研究を進め、博物館などで展示物に映像を投影して、ARのように文字や映像の情報をスマートフォンやヘッドマウントディスプレイなしで楽しめるようなシステムの開発をめざしています。

胸像への映像アートワーク.
360度プロジェクションマッピング.
ウサギの動画左側:各映像を順番に投影.
ウサギの動画右側:4枚の映像の投影結果.
茶色の兎像を3Dデータ化し、その映像を白色の兎像に投影.

遠隔地から脳血管カテーテル治療ができる 
ロボットシステムの開発

永野教授は、医療現場の問題解決にもチャレンジしています。脳動脈瘤やくも膜下出血など脳血管の病気の治療法として、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に通して治療する脳血管内治療があります。開頭手術に比べて患者の負担が少ないため、近年、急速に発展しています。一方で、これは脳血管をX線で造影しながら行う長時間にわたることも多い治療で、医師など医療従事者の放射線被ばくリスクが問題になっています。

そこで永野教授は、血管内治療支援ロボットを使ってリモートで治療する、遠隔手術システムの開発に研究を進めています。血管内治療支援ロボットは、術者が操作するジョイスティックの傾きデータをロボットに転送し、そのデータに合わせてガイドワイヤーやカテーテルなどのデバイスを駆動するという仕組みです。デバイスに強い力がかかると血管壁を傷つける可能性があるため、ロボットの力加減のコントロールが不可欠。センサーで測定した力加減を音程の高低に変換して術者にフィードバックし、血管壁にかかる圧力の具合をリアルタイムに把握できるようにしています。

2024年には80キロ離れた地点間で模擬手術を実施し、臨床応用につながるさまざまな成果を上げました。今後は、力加減のフィードバック機能をさらに高め、安全なロボット技術の開発を進めるとともに、Wi-Fi回線WAN回線による実証を重ね実用化をめざします。

血管模型を使ったリモート環境による動作実験の様子

ゴッドハンドの技を学んだ
AIによる自動手術システムが実現!?

遠隔治療システムの開発は、医師の放射線被ばくはもちろん、少子高齢化の進む社会に福音をもたらす技術です。永野教授は今後、AIを活用した血管内治療支援システムの開発をめざし、将来的には自動手術の実現も視野に入れているとか。「ゴッドハンド」と言われる名医の技を学習したAIを搭載した自動手術システムが全国の病院に配備されれば、医師不足や医師の偏在といった深刻な医療問題の解決にもつながることが期待されます。

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AI技術を駆使した医用画像処理研究で小児水頭症の脳室領域抽出をより高精度に /whoslab/research/iwamoto/ Thu, 21 Sep 2023 01:13:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=4270 脳脊髄液の循環障害によって、脳の内部にある空間、脳室に過剰に溜まった髄液が、脳を圧迫しさまざまな障害を引き起こす水頭症。頭部CTスキャンやMRIでその領域を特定し診断します。岩本准教授が医療機関と共同で研究しているのは、 […]

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脳脊髄液の循環障害によって、脳の内部にある空間、脳室に過剰に溜まった髄液が、脳を圧迫しさまざまな障害を引き起こす水頭症。頭部CTスキャンやMRIでその領域を特定し診断します。
岩本准教授が医療機関と共同で研究しているのは、AIのディープラーニングを活用した、さらに精度の高い医用画像処理技術です。

ディープラーニングによる画像セグメンテーションにより、
小児水頭症の脳室の体積を正確に測定 
疾患の定量化や患者に分かりやすく伝えることができるゴールを目指す
 

医療機関との共同研究のテーマは、医用画像から小児水頭症の脳室をセグメンテーションし、より高精度な解析と的確な診断へ導くソフトウェアの開発。特に小児は脳形状が多様であることから難易度の高さも課題となります。

現在、ディープラーニングを活用しながら高い精度で領域をセグメンテーションすることで、対象となる脳室の体積を測り、定量化する技術を開発しています。この技術が確立できれば、 正確に測定された体積から、疾患の定量化や、患者に術前・術後の変化を分かりやすく伝えたりすることが可能になります。

左)正常な脳室と, 右)水頭症の脳室のイラスト.

今後ますますニーズが高まる、医用画像の自動セグメンテーションと
画像処理技術に着目! 
既存の技術もブラッシュアップすることで医療分野にAIの技術で貢献

医用画像の対象となる領域を自動でセグメーテーションし、現場の医師が直感的に利用できるシステムの開発は、今後ますます医療分野で必要とされる技術の一つです。

MRIやCTの画像から特定の臓器に色をつけて抽出する技術の一例
(Medical Image Decathlonデータセット画像 (spleen)(Licensed under CC-BY-SA 4.0)[1,2]をITK-SNAP[3]ソフトウェアで表示).

上の画像のように脾臓や肝臓を抽出する技術はすでに広く活用されていますが、その精度をできるだけ上げるために最新のアルゴリズムを使ってその開発に取り組んだり、小児水頭症のように、これまでセグメンテーションの研究例が少ない領域に着目し、ソフトウェアの開発を目指したりしています。

このほか、CTスキャンやMRI画像のノイズ除去や、解像度を上げるなどの医用画像処理に関する研究にも取り組み、医療分野で広く活用されるAI技術の発展に力を注いでいます。

医療分野で医師と患者をサポートする
システム開発のAI技術

開発中の技術が確立すれば、現在共同研究中の医療機関で実際に医学的な解析に活用いただく予定です。 研究テーマでもある医用画像処理の分野でAIを駆使して医療現場に少しでも力添えができれば、と考えています。たとえば、随分先の未来になりますが、医師の診断をサポートするような技術や、 身体に気になる症状があった場合、患者自身が写真を撮って、まず画像である程度診断し、後に医師が適切な診断ができるようなシステムを開発できればと考えています。

参考文献

  1. Medical Segmentation Decathlon, [Online]. Available: http://medicaldecathlon.com/
  2. Amber L. Simpson et al. “A large annotated medical image dataset for the development and evaluation of segmentation algorithms”,
    arXiv:1902.09063
  3. Paul A. Yushkevich, Joseph Piven, Heather Cody Hazlett, Rachel Gimpel Smith, Sean Ho, James C. Gee, and Guido Gerig. User-guided 3D active contour segmentation of anatomical structures: Significantly improved efficiency and reliability. Neuroimage 2006 Jul 1;31(3):1116-28. [Online]. Available: www.itksnap.org

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社会の問題を「超現実」で解決 医療、福祉・健康分野にゲーム技術を応用 /whoslab/research/sato_r/ Fri, 07 Jul 2023 02:12:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=779 ち密でリアルな表現が可能な3DCGや、まるで現実のように仮想空間を体験できるVR。ゲームに関連する多様な先端技術を、さまざまな領域へ活用する動きが活発になっています。佐藤研究室ではゲームの技術と考え方を応用し、医療、教育 […]

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ち密でリアルな表現が可能な3DCGや、まるで現実のように仮想空間を体験できるVR。ゲームに関連する多様な先端技術を、さまざまな領域へ活用する動きが活発になっています。
佐藤研究室ではゲームの技術と考え方を応用し、医療、教育、福祉や健康など幅広い分野の問題を解決する研究を進めています。

手術見学の教育効果をもっと高めるには? 
VR空間でとことん学ぶ手術学習支援システム

ゲームの技術と考え⽅を応⽤し、医療や教育現場での課題を解決する。その一つが、関西医科大学と共同で行っている手術学習支援システムの開発です。

実際の手術を見学する授業は医学生にとって重要なプログラムですが、特に内視鏡手術などになると内視鏡カメラが撮影する小さな範囲しか見ることができず、内容が十分に把握できないなどの問題点がありました。そこで手術室内をVR空間に再現し、手術の内容を表現した3DCG動画や説明テキストなどを配置するシミュレーションシステムを開発。3DCG動画は視点や視角を自由に変えて見ることができ、さらに周辺臓器を透過させるなどして本来は見えない角度からも手術の動作や手術器具の操作を確認できます。

また3DCG動画と同時に内視鏡カメラで撮影された手術の実映像も見られます。

手術学習支援システムのホーム画面
手術室内の様子や医療器具に至るまで克明にCG化しVR空間として再現
上)V R空間 下)実際の手術室画像
左)内視鏡手術のシミュレーション画像   右)必要に応じて実画像も参照できる

模範動作に近づくほど得点が上がる
楽しく続けられる高齢者向け体操ゲーム

一方、福祉・健康分野では高齢者向けの健康体操も研究テーマの一つです。

体操は手をきちんと伸ばすなど模範通りにやれば効果がより上がりますが、指摘されないと自分の動作の欠点に気づけません。そこで、より楽しく体操を続けてもらうよう、模範の動作に近づくほど点が高くなるゲームを開発。インストラクターによる体操動作からモーションキャプチャーで関節位置を解析し、模範としてキャラクターに動作させます。それを見ながら体操をするプレイヤーの動作をリアルタイムに解析し、模範動作との違いを判定して得点に反映させる仕組みです。

佐藤研究室では、ゲームの楽しさによって努力や苦労を感じずに効果を上げることを目標に、多彩な開発を続けています。

正しい動作との比較を行う
モーションキャプチャーで関節の動きをデータ化する

手術教育やサポートの充実で
先端技術を使いこなすゴッドハンドを育てる

佐藤研究室が取り組む手術学習支援システムでは、遠隔操作での手術を可能にする手術支援ロボット「ダヴィンチ」 の使用を再現しています。
ロボットアームについた鉗子やカメラを遠隔操作して行う手術は、すでに一般的になりました。ゲーム技術の応用によるシミュレーション技術が発展すれば、こうした最先端の医療ツールに習熟するスピードを速めることが可能になるかもしれません。また、インターネット上の仮想空間メタバースを使って熟練の医師が遠隔で指導するなどサポートも期待できそうです。

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AIやVR・MRの技術を活用し成長をサポートする今までにないシステムを開発 /whoslab/research/numata/ Fri, 07 Jul 2023 02:06:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=1751 プログラミングを専門とする沼田研究室。多彩な研究テーマの中から、応用的な研究をご紹介します。一つはまだあまり実現されていないAIによる書写のシステム、もう一つはVRやMRの技術を使った手術支援のシステムです。どちらも人の […]

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プログラミングを専門とする沼田研究室。多彩な研究テーマの中から、応用的な研究をご紹介します。
一つはまだあまり実現されていないAIによる書写のシステム、もう一つはVRMRの技術を使った手術支援のシステムです。どちらも人の成長をサポートするための技術です。

AIにペン習字をさせるシステム 
筆運びを学習させて精度をアップ

沼田准教授自身の関心から生まれたのが、ペン習字学習支援アプリの研究です。ペン習字は、字典から手本の文字を探し、何度も書き写すことで上達します。ただ、「私は〇田△介と申します」など練習したい文字を、1字ずつ本からコピーして切り貼りし手本を作成するのは手間がかかります。

沼田研究室では、学習したい文字や文を手本の文字に変換するアプリを作成。手本の文字に補助線を入れるなど、アプリに登載する上達支援機能を開発しています。

さらにペン習字の字体を機械学習させ、AIにペン習字をさせる研究もスタートしました。今後は人の筆運びと同じ筆順なども含めた動きを学習させることにより、より美しいペン習字が書けるシステムの構築をめざしています。

ペン習字学習支援アプリ
開発中のAIペン習字システム

ぐっとつかまれた肝臓の動きを再現し
手術のリアルなシミュレーションを可能に

また、情報学科・登尾教授と共同で取り組んでいるのが、肝臓切除手術のシミュレーションシステム、手術中のナビゲーションシステムの開発です。

沼田研究室では、CTスキャンやMRIなどから得られた患者の肝臓の3Dモデルを、手術の動きに合わせて変形させる技術に取り組んでいます。肝臓をぐっとつかみメスで切り込むといった外部から力を加えた際に、グニュっとした実際の質感にマッチしたリアルな変形を再現できるモデルの生成が目標。

こうした研究は、手術前に手術手順を確認するVR技術や、手術中に目の前の視野に重ねて仮想の肝臓を自由に動かしメスを入れる位置や血管の状態などを確認できるMR(複合現実)技術の高度化につながります。

肝臓の追従性能の確認グラフ

肝臓追従のための画像領域分割を使用した新手法の提案

ツールに頼るのではなく
自分らしく生きるための技術とは?

スマートフォンが登場して10数年、これまではその機能の進化に人が引きずられているところもありました。便利な機能を使ってばかりだと、物事を観察し自分の頭で考えるといった人間がもともと持っていた咀嚼力は落ちてくるばかりです。
これからの社会では、人間が成長できる技術こそが求められるはず。自分は何をしたいのかを考え、やりたいことやすべきことを自ら見出すのに役立つような、今までにない技術が求められているかしもれません。

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