ストレス | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/research-keyword/stress/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Tue, 02 Sep 2025 03:38:10 +0000 ja hourly 1 ストレス・疲労を軽減するケアハーブやアロマの効果を検証 /whoslab/research/takeda-h/ Wed, 04 Sep 2024 02:00:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=12917 ストレスを貯め込む前に手軽にセルフケアをすることは、病気の予防や健康維持につながります。武田教授はストレスの低減や緊張の緩和、運動後の疲労回復に役立つケアを幅広いアプローチで研究。中でもハーブティーやアロマテラピーなど植 […]

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ストレスを貯め込む前に手軽にセルフケアをすることは、病気の予防や健康維持につながります。
武田教授はストレスの低減や緊張の緩和、運動後の疲労回復に役立つケアを幅広いアプローチで研究。中でもハーブティーやアロマテラピーなど植物を使ったケアの効果を検証しています。

ラズベリー・リーフティーで
長時間作業時の疲労を軽減

ハーブは薬用植物として、料理の香りづけ、防虫・防臭、薬として使われてきました。武田教授はハーブを心身の健康維持に活用する場合の効果について検証しています。たとえば、カモミールティーが睡眠の質におよぼす影響。またラズベリーリーフティーが作業量や疲労感に及ぼす影響など、ハーブの効果を科学的な手法で検証しています。

効果の検証では、ストレスや疲労がハーブティーの飲用でどう変化するかを、生理面と心理面の両面からアプローチ。生理的な効果の測定では、ストレス時に増加するホルモンであるコルチゾール、唾液中に含まれる抗体・免疫グロブリンA(IgA)、酵素・アミラーゼのほか、心拍数や脳波、血圧などの変化を指標にしています。また心理的な効果の測定では、不安、疲労度など様々な心理状態を測定する心理テストなどを使って分析しています。

こうした科学的なアプローチにより、ラズベリーリーフティーの効果分析では、リーフティーの飲用、白湯の飲用、飲用なしで比較したところ、長時間作業の疲労低減に有意な効果が認められました。これには、ラズベリーリーフに含まれるポリフェノールが関与していると推測されます。

ラズベリーリーフティーの効果を検証する実験
実験は,ラズベリーリーフティーを飲んでから作業を行った日と,白湯だけを飲んで作業を行った日,さらに何も飲まないで作業をした日とで,ストレスや疲労感,正解率などに違いがあるのかを検証. 実験に参加者したメンバーは,日にちを変えて,この3つの条件すべてのテストに参加した. その結果,リーフティーを飲んだ日は, ほかの条件に比べ回答数や正解数が多く,ストレスや疲労感が有意に低いことが確認された.

植物に触れる効果や
アロマトリートメントの効果を分析

また、野菜栽培や園芸によってストレスが軽減するという園芸療法的作用の研究報告があります。武田教授は、このような「植物に触れるということが心身に与える効果」についても研究しています。

効果を検証するにあたり、より手軽に植物に触れられるリース作りを作業課題として、実験を行いました。ヒノキやヒバなど鎮静作用のある芳香成分を含む樹木を使ったリース作りの前後で、心理テストを実施。また生理的な変化をとらえるため、作業の前後で唾液中に含まれるコルチゾールの量に変化があるかどうかを測定し比較しました。その結果、リースを作る作業によって不安やストレスが有意に緩和することが認められました。

また、アロマトリートメントの効果についても検証。実験では、精油に含まれる芳香成分やタッチングによって疲労感や不安感がどの程度軽減されるかを測るため、最初に簡単な視覚探索課題(ATMT)を行い、軽いストレスと疲労を与えます。その後、精油を植物油に希釈したブレンドオイルを使った上肢への”トリートメント(マッサージ的手技)を実施することでストレスや疲労がどの程度軽減され、後半の作業効率に影響するかなどを測定しました。

効果を比較するため、精油を嗅ぐ(芳香浴)のみでトリートメントをしない条件と、芳香浴をしながら精油を含まないキャリアオイルのみでおこなうトリートメントをした条件、さらに精油を嗅ぎ(吸入)精油を含んだアロマオイルでトリートメントをしたグループとに分けて効果を計測しました。

その結果、香りを嗅ぐだけでなく、トリートメントを行う方が効果的であること。またトリートメントでは、キャリアオイルだけよりも精油を加えたアロマオイルで実施するほうが、課題遂行による不安や気分の悪化、疲労感が減少し、効果が持続することがわかりました。

植物がそばにある暮らしで
誰でも手軽に健康対策!?

森林浴にはストレス解消効果があると言われますが、それは木々から発散されるフィトンチッドという香りの成分によるアロマテラピー効果だそうです。
ハーブやアロマテラピーなどの効能が科学的に明らかになれば、家の中での暮らしにも取り入れストレスや疲労感の解消が可能になるかも。アロマの効果をうまく取り入れた健康住宅の開発など、夢は広がります。

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メンタルヘルスリテラシーの向上で 不調や病気の早期発見・予防 /whoslab/research/onishi-r/ Wed, 31 Jul 2024 02:00:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=12343 目に見えなかったり、わざと気づかないようにしたり。心の不調には、早期に発見することが重要なのに難しいという厄介さがあります。思春期以降は心の病気が発症しやすい時期。大西特任准教授は、心理カウンセラーとして学生相談を担当。 […]

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目に見えなかったり、わざと気づかないようにしたり。心の不調には、早期に発見することが重要なのに難しいという厄介さがあります。思春期以降は心の病気が発症しやすい時期。
大西特任准教授は、心理カウンセラーとして学生相談を担当。心の不調と向き合える環境づくりをテーマに研究を進めています。

心の問題を相談できないのはなぜか

メンタルヘルスにとって重要なのは、心の違和感や不調に早く気づいて対処することです。心理カウンセラーなど専門家に相談し援助を受けることで、深刻化しないうちに回復するケースも数多くあります。

一方で、心の問題に気づいたとしても、気軽に誰かに相談できない人もいます。大西特任准教授が行った本学の学生に対する調査では、30%程度の人が心の問題を抱えていても誰にも相談できないと回答しました。相談できない人の中には、「相談してもわかってもらえない」「馬鹿にされる」など相手に対する不信につながるようなとらえ方をしている人がいると考えられます。

直面している状況をどうとらえるか、つまりどう認知するかは、私たちの感情や行動に影響を与えます。うつなどの疾患や不適応を抱える人の中には、「100点をとらなければ意味がない」といった極端な考え方をしたり、「Aさんはそれをしてもいいけど、私はだめ」とダブルスタンダード に陥ったりする「考え方のクセ」を持つ人がいます。そのような認知の偏りによって気分が落ち込み、やる気もなくなっていくのです。

大西特任准教授の研究では、対人関係において人との距離をとり過ぎてしまう人や、自分の内面をさらけ出せない人には、「自分を理解してもらえない」などネガティブな結果を予測する認知の枠組みがあることがわかっています。また、心の問題に関する援助要請行動について調査した結果、似たような認知の傾向が表れました。

今後は、このような認知を緩和し、不適応予防や適応的な大学生活の促進につながるプログラムを作成・実践することが目標です。認知の偏りを自覚し、より現実的で柔軟なとらえ方や行動を自分で選択できるよう援助する認知行動療法なども取り入れ、授業やカウンセリングなどでの実践につなげたいと考えています。

大学生に対するアンケート結果
年齢・性別に関係なく心の問題に気づいたとしても,気軽に誰かに相談できない人も少なくない.「相談してもわかってもらえない」「馬鹿にされる」など周囲への不信感や,対人関係において人との距離をとり過ぎてしまう人,自分の内面をさらけ出せない人には,ネガティブな結果を予測する認知の枠組みがあるという.

心の病気への偏見をなくすことが重要

メンタルヘルスという言葉は一般化してきましたが、私たちは心の健康を守る術を知っていると言えるでしょうか。心の不調に気づけない、支援の手が届きにくい大きな要因の一つは、メンタルヘルスや心の病気についての知識が不足している点にあります。

このような認識のもと、日本の学校でもメンタルヘルスリテラシー教育に取り組む動きが活発になってきました。カナダのKutcher博士は、メンタルヘルスリテラシーには「心の健康を維持するために何をすべきか理解していること」「精神疾患の症状とその対処方法を理解していること」「精神疾患に対して偏見を持たないこと」「精神的な問題で困った時に、いつ、どこで助けを求めるかを理解していること。その相談先で何を期待できるのか、何が得られるのかを理解していること」が含まれるとしています

大西特任准教授は、担当する授業の中でもメンタルヘルスリテラシーを高める取り組みを行っています。特に「ストレスとは何か?」や、その対処法・対人スキルなどストレスマネジメントに関わる知識を重点的に押さえるととともに、心の元気を失っている人への偏見をなくすため「自分の中の偏見-意識に気づく」機会を設けるなど、授業全体のバランスや構成を工夫しています。

日本の学校でもメンタルヘルスリテラシー教育に取り組む動きが活発になっている.誰でも,心が苦しくなる状況に陥ることを理解し,自分をとりまくコミュニティの中で「気軽に相談できる関係」を築いておくことも重要だ.また,リテラシー教育を通して「精神的な問題で困った時に,いつ,どこに助けを求めるのか?」などを理解しておくことで、突破口を見出すこともできる.

子どもから大人まで必須
日々の健康管理に“心の健康”を意識する時代へ

日本の自殺者は2万人を超え、人口10万人当たりの自殺死亡率は先進国に比べて高い水準にあります。また精神疾患も毎年増加し、うつや不安、ストレスを抱える人が数多くいます。
病気になってしまってから専門機関で治療するのではなく、誰もが日常的な健康管理の1つとして「心の不調」に気づき、病気が発症する前に「できるだけ多くの」「相談でいるひと」と早期解決を図ることが重要です。小・中学校からの健康教育でも、自分だけでなく周りの人たちも含めたメンタルヘルスへの学びが求められている時代です。

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