通信工学科 | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/teachers-category/zyouhoutsushin/tsushin/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Tue, 19 Aug 2025 01:26:46 +0000 ja hourly 1 次世代の電磁波で、超高速情報通信やイメージング技術の実現を目指す /whoslab/research/notake/ Tue, 19 Aug 2025 01:17:17 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=15269 テラヘルツ電磁波(テラヘルツ光とも呼ばれる)は、現在のスマートフォンなどの無線移動通信に利用されている電波より周波数が1000倍も高い、未開拓の新しい電磁波です。この新しい電磁波を効率良く発生・検出・制御する技術を開発し […]

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テラヘルツ電磁波(テラヘルツ光とも呼ばれる)は、現在のスマートフォンなどの無線移動通信に利用されている電波より周波数が1000倍も高い、未開拓の新しい電磁波です。
この新しい電磁波を効率良く発生・検出・制御する技術を開発し、情報通信からセキュリティ応用まで幅広い分野での研究に挑戦しています。

テラヘルツ電磁波の超高感度検出に成功

情報通信においては、情報を送る電磁波の周波数帯域をどれだけ利用できるかで通信速度が決まります。テラヘルツ電磁波は非常に高い周波数を持ち、帯域も広く利用する事が可能なため、次世代の超高速・大容量通信への応用が期待されています。また、X線や光、電波などには無いユニークな特徴を持つことから、イメージングやセンシング、分光などへの応用も期待され、世界中で研究開発が進められています。しかし、テラヘルツ電磁波技術は、現時点では社会にはほとんど普及しておらず、実用化にはいくつかの課題があります。その障壁の一つは、テラヘルツ電磁波を効率良く検出する事が難しい点にあります。

テラヘルツ電磁波は、量子エネルギーが低いため人体などには安全とされていますが、通常の半導体や焦電素子では高感度に検出する事が難しくなります。そこで野竹教授は「非線形光学効果」と呼ばれる現象を活用してテラヘルツ電磁波を光へ変換し、光検出用のセンサで効率良く検出する事に成功しました。この手法では、レーザー光やテラヘルツ電磁波を誘電体に照射することで、結晶内の電子分極が非線形に応答し、テラヘルツ電磁波の情報が転写された新しい別の光が生成されます。これを光センサで検出することで、現在テラヘルツ電磁波の検出に一般的に使われている焦電検出器に比べて、100万倍もの高感度な検出が可能となりました。光のセンサは既に研究開発が進んでおり、市場規模も大きいため、高性能なものが安価に入手可能です。この点も、実用化に向けた大きな利点になっています。

テラヘルツ電磁波を光へ変換し超高感度に検出する実験系.50アトジュールという超微弱なテラヘルツ電磁波エネルギーの検出に成功.

超高速情報通信からイメージングまで
テラヘルツ電磁波の応用研究

開発した超高感度な検出手法を応用して、テラヘルツ電磁波でしか実現できない特殊なイメージング・センシング技術の開発にも取り組んでいます。観測対象から、これまで人類が得ることのできなかった未知の情報を抽出し、認識・理解しようとする研究は新たな情報通信技術の開拓とも言えます。また野竹教授の研究では非線形光学現象を応用していますが、この現象を用いることで、量子もつれ状態にある光子対を生成することも可能です。量子もつれ光子対を利用することで、絶対に盗聴不可能な究極のセキュリティを有する「量子通信」と呼ばれる最先端情報通信技術の開発にも繋がります。

これらさまざまな情報通信技術の研究に、通信工学科の学生とともに取り組んでいます。

ある半導体基板の内部をテラヘルツ電磁波でイメージングした例.結晶構造の欠陥らしきものが確認出来る.

見えない世界を可視化して

より安全で便利な社会を創造

テラヘルツ電磁波技術が実用化されれば、次世代の超高速・大容量情報通信が実現するだけでなく、リアルタイムイメージングやセンシング技術がセキュリティや医療、災害対策、材料解析などでのさまざまな分野で応用される可能性を秘めています。近い将来、世界中にテラヘルツ電磁波が飛び交う未来が実現するかもしれません。

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電気を運び、見えないものを見る 電波を応用した技術の可能性を広げる /whoslab/research/he/ Thu, 06 Jul 2023 10:05:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=326 電波は電磁波の一種で、3テラヘルツ以下のものが電波と呼ばれています。 何研究室では、放射、伝搬、散乱など電磁波のさまざまな現象がどのように起こるのか、そのメカニズムをコンピュータシミュレーションで解明。幅広いテーマの解析 […]

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電波は電磁波の一種で、3テラヘルツ以下のものが電波と呼ばれています。
何研究室では、放射、伝搬散乱など電磁波のさまざまな現象がどのように起こるのか、そのメカニズムをコンピュータシミュレーションで解明。幅広いテーマの解析によって、電磁波活用の可能性を広げています。

動くドローンをどこまでも追尾して給電し続ける
アンテナシステムをシミュレーション

スマートフォンを置くだけで充電できるのは、電波で電力を送る無線電力伝送技術のおかげ。もっと遠くに大きな電力を届ける技術が開発され、IoTを支える各種センサーへの給電などの実用化が進行中です。

何研究室では、ドローンが長時間滞空できるよう、動くドローンを追尾して電波で電力を送るアンテナのシミュレーションを行っています。シミュレーションではアレーアンテナと呼ばれる複数のアンテナを並べた機構を活用。アンテナにかける電圧を変えることで、電波を特定方向へ送り、通信の安定性を確保するビームフォーミング技術を実現し、ドローンを追いかける仕組みの確立が目標です。現在、最も効率的に電波を受信できるアンテナの形状、配列を、数値解析によって探っています。

アレーアンテナを使ったドローン用無線電力伝送のシステム(イメージ)
地上のアレーアンテナ素子の給電位相を調節してドローンに向かって電波で送電する

地下に埋められた水道管のサイズや深さをAI判定 
機械学習に必要な大量データを作成する技術

何研究室では、電磁波の数値解析によるシミュレーションを、多様な分野に活用しています。

地下探査レーダもそのひとつ。老朽化した水道管やガス管の取り換えの際に、どんな深さにどんな口径・長さの管が埋まっているか、電波を対象物に反射させ埋設物を判断するなどの用途で使われています。また近年、期待されているのが、埋設物のサイズや埋設深度ごとに違う電波の反射波形をAIを使って判定する技術の開発です。

何研究室では、AIに埋設物を特定させるための機械学習に必要な、大量の反射波形データをつくる方法を、数値解析を駆使して研究しています。今後、遺跡の発掘など利用領域の拡大が予想される地下探査レーダの基礎技術としても期待されます。

地下に埋められたものを地下探査レーダで探査する.受信反射波を使って,深さやサイズを判定するにはAIの技術開発が不可欠.

数値解析より得られたアンテナの特性と埋設管の反射特性から高速に生成した埋設管の反射エコー

ワイヤレスで電気を送る技術の可能性は無限
暮らしを変えるだけでなくエネルギー問題も解決!?

無線で電力を送る技術は、今後、いろんな展開が期待できます。
たとえば、電気バスが走るようになれば、わざわざ車庫に帰らなくても、バス停に送電して停留中に充電できれば効率的。また、衛星を打ち上げて宇宙空間で太陽光発電を行いその電力を地球に送る「宇宙太陽光発電」、電気を送らなくても空間に飛んでいる電波を吸収して発電させようという「環境発電」と呼ばれる技術も、すでに研究が始まっています。

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解読に数百兆年かかる暗号が解読される!? 量子コンピュータに対抗できる暗号技術とは? /whoslab/research/murakami/ Thu, 06 Jul 2023 10:00:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=248 私たちが活用するデータは暗号で守られ、最も難解な暗号を解読するには宇宙の寿命より長い時間がかかるとされてきました。しかし量子コンピュータの実用化により暗号が解読される可能性が出てきました。村上研究室では破られない暗号を研 […]

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私たちが活用するデータは暗号で守られ、最も難解な暗号を解読するには宇宙の寿命より長い時間がかかるとされてきました。しかし量子コンピュータの実用化により暗号が解読される可能性が出てきました。
村上研究室では破られない暗号を研究中です。

「秘密鍵暗号」と「公開鍵暗号」 
私たちは大きく2方式の暗号で守られている

「りたたんたご」という文字列(=暗号文)のそばに「たぬき」の絵があれば「た」を抜いて(=鍵)、「りんご」(=平文)と解読できます。これが私たちのイメージする暗号で、暗号化と復号に共通の鍵を使うため鍵は秘密にされなくてはならず「秘密鍵暗号」と呼ばれます。

一方、暗号化には受信者が一般公開した公開鍵を使い、復号には受信者のみが持つ秘密鍵を使う方法は「公開鍵暗号」と呼ばれます。

前者は処理速度が速い代わりに鍵を当事者間でいかに安全に共有するかという問題があります。後者は暗号化に使用する鍵を公開することができる代わりに処理コストがかかります。

いずれの方式においても、暗号強度を上げるためにこれまでにさまざまな暗号アルゴリズムが開発されてきました。

暗号化と復号に共通の「秘密鍵暗号」を使うことで,安全に文章を送受信できる.
処理速度は速いが,いかに秘密鍵を安全に共有するかが課題.
暗号化には公開鍵を使い,復号の時だけ秘密鍵を使う方法を「公開鍵暗号」という.課題は処理コストが発生すること.

量子コンピュータの解読を防ぐために
複雑性クラスの高い数学問題を暗号に取り入れる

「秘密鍵暗号」で標準的に使われているのが「AES」で、鍵長(暗号のデータサイズ)が大きく、AES-256bitならスーパーコンピュータで総当たり攻撃をしても数百兆年かかります。

また「公開鍵暗号」で代表的な「RSA暗号」は、解読に膨大な桁数の素因数分解が必要となり、これも天文学的な時間がかかります。いずれも解読にかかる時間が安全性を担保していました。

ところが、量子コンピュータが登場し、実用化されると解読にかかる時間が大幅に短縮される可能性が出てきました。これに備え、さらに計算量が多く効率よく解けない問題を設定する必要があります。これは、数学上最大の未解決問題であるP≠NP予想などにも深く関係しています。

研究室では、量子コンピュータでも解けない「耐量子暗号」を開発するための多様なアプローチを試みています。

量子コンピュータでも解けない「耐量子暗号」を開発するには,複雑性クラスの高いさまざまな問題を設定していく必要がある.

量子コンピュータに負けない暗号が
世界の崩壊を食い止める!

暗号は古代から使われてきましたが、ビッグデータの行き交う現代社会は暗号でできているといっても過言ではありません。瞬時に暗号が解読されてしまえば、国家機密情報から個人情報まで、あらゆる情報が漏洩することになり世界は混乱に陥ることでしょう。
スマホでキャッシュレス決済が普通にでき、パソコンでデスクワークが普通にできる。そんな日常を続けることができるかどうかは、次世代暗号技術の開発にかかっているのです。

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色の見え方を正確に再現して伝える画像処理技術でデジタルアーカイブやネット通販が変わる /whoslab/research/doi/ Thu, 29 Jun 2023 06:57:07 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=4734 商品を写真で見るのと実際に手に取って見るのとで、色味や質感がかなり違うことがよくあります。これは、光源の色や光の反射の仕方などによって色の見え方が変わることが原因。土居研究室では、光をより細かい波長に分けて色の情報を取得 […]

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商品を写真で見るのと実際に手に取って見るのとで、色味や質感がかなり違うことがよくあります。これは、光源の色や光の反射の仕方などによって色の見え方が変わることが原因。
土居研究室では、光をより細かい波長に分けて色の情報を取得し、より正確なものの見え方を再現しています。

3D情報と詳細な色情報を統合し
物体の鮮やかな色彩やリアルな質感を伝える

より正確に、リアルな見え方を再現する。その一つが、より精細な色の情報を使った3D画像処理の研究です。一般のカメラは赤、青、緑の3つの波長の色情報を取得し重ね合わせて画像として再現しています。

土居研究室では、さらに細かく12の波長で色の情報を記録し、それらの色の情報と3D情報とを一つのファイルに統合するフォーマットを研究。さまざまな照明の環境に対応した物体の色をきめ細かく再現し、それにより質感もよりリアルに表現できる技術に挑戦中です。

この技術を美術作品や史料などのデジタルアーカイブに活用すれば、美術館や博物館で見るのに近い色や質感の画像として表示可能に。また、インターネット通販では、より実物に近い画像で商品の魅力を正確に伝える効果が期待できます。

RGB-Dカメラという距離のデータを取得できるカメラで撮影. 12の波長ごとに色の情報を記録する.
RGB-Dカメラで撮影した12の波長の色の記録データ.それぞれの波長ごとに色の情報が記録される.数字は可視光線の波長を示す(nm:ナノメートル).
照明の光の特性や環境が変わると色の見え方が変わる.画像は,白っぽい光の照明と黄色っぽい光の照明を照射した場合の,色の再現の違い.

皮膚のしみや赤味を人工的に生成し
美容や医療のシミュレーションに活用

土居研究室では、色の詳細な情報処理技術を使って肌の色素の分析も行っています。

皮膚のしみや赤味、あざなど色素斑の色の見え方を、さまざまな波長の情報を取得して分析。しみのもとになるメラニンなどの分布や、皮膚の色素の吸収度合、皮膚のきめなどテクスチャーも加味しながら計算し、皮膚に色素斑を人工的に合成したリアルな画像を作成しました。

さらに、AIのディープラーニングを使って色素斑の形状を学習させ、自動的に色素斑の画像を合成する研究も進めています。この色素斑画像生成技術を使って、ファンデーションのカバー力や周囲の肌とどうなじむかなどの効果をシミュレーションできるほか、CGでのリアルな皮膚の表現にも生かすことができます。

上段左からしみ,赤味,あざの合成画像.下段はそれぞれ実物のデータ.こうした例をAIに学習させ,自然な形状を再現できるようにする.

身の回りの大切なものをデジタル空間に再現し
仮想現実世界でコミュニケーション

デジタルツインやメタバースなど、デジタル空間に仮想現実世界を構築する技術が進展しています。もし、普段身の回りにあるものをパシャッと気軽にキャプチャーし、リアルに近い形でデジタル空間に再現できれば、仮想現実での活動がさらに活発になりそう。
小さいころから大事にしていたぬいぐるみなど、その人にとって価値のあるものがデジタル上でも相棒になってくれたら、メタバースでの過ごし方も変わってくるかもしれません。

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電波の反射を使って気象現象を観測 GPSの高精度化やゲリラ豪雨予測を可能に /whoslab/research/shibagaki/ Tue, 28 Feb 2023 01:50:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=1914 発射した電波が雨や雪などの粒に反射して戻ってくる時間を調べれば、粒の大きさや距離がわかります。また、周波数の変化を調べれば、粒の動きがわかり風の動きを知ることができます。柴垣研究室では、電波を使った気象観測の技術を、GP […]

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発射した電波が雨や雪などの粒に反射して戻ってくる時間を調べれば、粒の大きさや距離がわかります。また、周波数の変化を調べれば、粒の動きがわかり風の動きを知ることができます。
柴垣研究室では、電波を使った気象観測の技術を、GPS技術向上や気象現象の解明に生かしています。

GPS電波が進むのを妨げる水蒸気の影響を探り 
より精度の高いGPS測位に役立てる

地図アプリやカーナビで、現在地がずれていた経験はありませんか。GPSは衛星から電波を送信した時間と受信した時間の差で距離を測定し、位置を割り出す技術。地上に近い対流圏に存在する多量の水蒸気が電波の進行を妨げることによって、GPS測位の誤差が発生するのです。自動運転やドローンなどの技術にとってGPSの高精度化は重要課題。

柴垣研究室では、誤差補正につながる基礎研究として、電波と水蒸気量の関係を解明しようとしています。国土地理院が地殻変動を測定するために全国1300か所に設置しているGPSアンテナを活用して電波が対流圏を通る際の誤差から水蒸気量を推定。また、BSアンテナなどにも幅を広げ水蒸気が電波に与える影響を探ろうとしています。

地球を取り囲む対流圏の水蒸気に電波が影響を受ける
本学GPS受信システムとBSアンテナ

甲子園球場並みの大型大気レーダで
梅雨や台風など気象現象の機構を詳細に分析

電波を気象観測に応用する技術に気象レーダがあります。

柴垣研究室では、甲子園球場ぐらいもある大型大気レーダを使った大気の乱れの観測を行っています。雨や雪しか測定できない一般の気象レーダと違い、大きなアンテナで波長の長い電波を出すことで大気の測定が可能。雲を発生させる積雲対流の動きや雨のでき方をはじめ、低気圧が発達していくプロセスや、その移動、持続に導く仕組みなどを詳細に分析しています。

温暖化の影響で激しい気象現象が増加している今だからこそ、こうしたデータの蓄積を通して現象の基本的な特性についての詳細な分析が必要とされており、より精度の高いシミュレーションにもつながる技術と言えます。

左)MUレーダで観測した,鉛直方向の大気乱流と降水粒子からの反射エコー.
右)MUレーダで観測した,積雲対流内およびその周辺の大気の鉛直循環の解析図.

※鉛直方向とは,重りを糸で吊り下げたときの糸が示す方向で重力の方向を意味する。水平面に対しては,垂直の方向.
研究に使っている大型レーダ「京都大学生存圏研究所MUレーダ」(滋賀県甲賀市)※京都大学生存圏研究所より提供

ゲリラ豪雨の莫大なエネルギーで発電?
激しい気象現象の解明でこんな可能性も

GPSアンテナによる水蒸気量測定によって、ゲリラ豪雨発生との関係も分析する柴垣研究室。ゲリラ豪雨を発生させるような強力な積雲対流発生の機構解明は、予測技術の高度化につながります。
予測したデータが防災に役立てられるのはもちろんですが、その先には、人や社会に被害を与えないような場所で起きる積雲対流を積極的に活用する技術の可能性も。積雲対流の莫大なエネルギーを使った発電、人工降雨による干ばつ対策など夢は広がります。

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不正アクセスや情報の抜き取りは許さない 情報の安全性を守るセキュリティ技術研究 /whoslab/research/sakai/ Fri, 24 Feb 2023 13:31:52 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=1814 情報のやり取りで経済や社会が動く現代、リアルでもサイバーでも不正なアクセスを防いで大切な情報を守るセキュリティ技術の重要性は増すばかりです。境研究室では、暗号や情報セキュリティ技術についての研究を行い、安心安全な情報社会 […]

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情報のやり取りで経済や社会が動く現代、リアルでもサイバーでも不正なアクセスを防いで大切な情報を守るセキュリティ技術の重要性は増すばかりです。
境研究室では、暗号や情報セキュリティ技術についての研究を行い、安心安全な情報社会を支える基盤技術の確立に貢献しています。

便利だけど意外と偽造に弱い生体認証 
安全性の高い顔認証システムをめざして

生体認証は、指紋や虹彩、顔など個人を特定できる生体情報を読み取り、あらかじめ登録してある本人の情報と照合させるセキュリティ技術です。一見安全性が高そうな認証方法ですが、指紋は意外と簡単に写し取れ、虹彩も高精細カメラで盗むことが可能です。

また登録された顔画像と目、鼻、口など各パーツの位置や大きさを照合する顔認証でも、写真などを使って顔画像を偽造される危険があります。

境研究室では、安価で偽造されにくい顔認証システムを研究。複数の照明を設置し、照明によって影ができた顔の情報も含めて照合させる方法を提案しています。違う照明を何度かランダムに当てるなど照合方法を工夫すれば、さらに偽造は難しくなります。

顔認証では,照明による影は画像認識の邪魔になるため,影ができないような照明にするのが一般的.それを逆手にとって照明でわざと顔に影ができるようにし,あらかじめ登録された影のある画像と照合.印刷した写真は立体ではないため同じ影はできず,認証されることはない.

新しい暗号化技術「耐量子暗号」は大丈夫か 
安全性を評価する研究で技術の向上に貢献

暗号化技術もメインテーマの一つです。暗号化とは、データを決められた手順で書き換えて情報を読み取られないようにするセキュリティ技術。キャッシュレスサービスなどにも使われている重要な技術です。

暗号化技術で今最もホットなテーマは、量子コンピュータの実用化で現在使われている暗号が解読され安全でなくなってしまうという問題。それに対抗するため、量子コンピュータでも解読されにくい耐量子暗号の研究が盛んに進められています。

境研究室では、この耐量子暗号の安全性評価に取り組んでいます。暗号を解読するのに最も効率のよいアルゴリズムを探り、どの程度の安全性が実現できるのかを確かめています。

暗号化や復号に使われる特定のデータを「鍵」といい,暗号の鍵はビットという単位で表される.ビット数の多い(鍵長の長い)鍵ほど解読に時間がかかり安全性は高くなるが,あまり時間がかかりすぎると実際に使えない暗号になってしまう.耐量子暗号の安全性評価では,アルゴリズムと鍵長の両面から暗号にどんな安全性があればよいのかを探ることになる.

セキュリティを意識しなくてもよくなる!?
使い勝手のよい暗号化技術はいつ実現するか

「セキュリティ技術とハッキングはいたちごっこ」と思っている人も多いかもしれません。しかし実際は、利用者に便利に使ってもらうために安全性を少し犠牲にする、その隙に付け込まれることが多いのです。現在のセキュリティ技術は、それほど利用者にとって不便なものだというわけ。
もし使い勝手のよい暗号化技術が実現すれば、セキュリティ意識がなくても情報を盗まれる危険のない、バラ色の情報化社会が到来するかもしれません。

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個人差の大きな生体情報を確実に認識・処理できる 3D画像処理・データ計測技術で医療を支援 /whoslab/research/mitsumoto/ Sun, 15 Jan 2023 03:59:45 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=401 病院で使われているCTスキャンは、人体の周囲を360度回転しながらさまざまな方向からX線撮影し、3Dデジタルデータ化する検査。光本研究室では、このCTスキャンの3Dデータから、骨粗しょう症患者の早期発見に役立つ画像処理技 […]

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病院で使われているCTスキャンは、人体の周囲を360度回転しながらさまざまな方向からX線撮影し、3Dデジタルデータ化する検査。
光本研究室では、このCTスキャンの3Dデータから、骨粗しょう症患者の早期発見に役立つ画像処理技術を研究しています。

骨粗しょう症の早期発見に役立つ
海綿骨領域の骨密度を自動測定する技術

体の中に何か異常が疑われる時、より正確な診断、質の高い治療を実現するために実施されるCT検査。レントゲン検査では、正確に細部までわからなかったような骨質や骨の高さ、骨の形状も、CT検査なら正確に撮影できます。CTスキャンの3Dデータを処理・解析したり表示させる技術は年々高度化しており、診断や治療を支援する重要な情報処理技術として注目を集めています。

光本准教授は、骨粗しょう症患者のCTスキャンで得られた3Dデータを画像処理する技術を研究しています。

開発中の技術は、まず内臓も、ろっ骨も含んだ元データから脊柱領域だけを抽出し、脊柱のスライス画像を作成。さらにそこから骨の内側にある海綿骨と呼ばれる領域だけを抽出して、その骨密度を割り出すところまでを自動化しようというものです。海綿骨の骨密度に着目するのは、骨粗しょう症の初期には骨の外側より海綿骨のほうがより骨量の減少が目立つため、早期発見に役立つからです。

画像診断に必要な処理を自動化できれば、医師の読影を支援することが可能になります。さらに、より精緻なデータ処理を実現することで、投薬による効果を確認する方法としても活用できます。光本研究室では、画像処理技術の開発を通して医療支援ツールの実用化をめざしています。

人の脊柱は左図のような構成.右図は抽出した脊柱領域から椎骨位置を推定し色分けしたもの.

左)椎骨のスライス画像. ここから内側の海綿骨領域だけを抽出.
右)椎骨断面の模式図.骨粗しょう症患者は骨の内側にある海綿骨領域から骨密度が低下してしまう.

人によって違う骨の形や構造を
より正確に認識できる技術を確立

課題となるのは骨の形や構造に見られる個人差です。脊柱領域だけ抽出する作業の自動化にしても、何百人ものデータを安定的に処理できる技術の確立が必要です。

光本研究室では、円形度という数値を基準にする、これまでにないやり方でより正確に抽出する方法を開発し、一連の自動化処理を可能にしました。この方法で骨粗しょう症患者の骨密度を計測したところ、患者には健常者のようなリズムがなく、海綿骨の骨密度も複雑な変化をしていることがわかりました。

今後は、AIのディープラーニングを活用して、画像処理の解像度をより高めることが目標。骨の内部の微細な構造がわかる精密な画像処理で、症状の経過観察や薬の開発に役立てられることが期待されています。

骨密度をグラフにすると健常者と骨粗しょう症患者の違いが明らかに.骨を精密に解析することで骨の状況を把握し,効果的な治療に役立てることができる.

体内の様子が一目でわかる画像処理技術で
誰でも正確な診断が可能になる!?

Ⅹ線を使うCT撮影では、放射線量を上げればより精細な画像が得られます。しかし、人体への影響を考えると今以上に線量を上げることは不可能。そこで、画像処理でより精細な画像にする技術が注目されています。
細かいところまではっきりと、しかも色分けされるなど、わかりやすい形で表示されるような技術が確立されると、専門知識や技術、経験の差によることなく、誰でも正確に病気の診断ができるようになるかもしれません。

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インターネットの仕組みは時代遅れ!? 全く新しい考え方でネットワークを構築 /whoslab/research/sato/ Sat, 15 Jan 2022 09:29:28 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=413 現代のインターネットは、40~50年前に設計された仕組みをベースに構築されています。このままでは、スマートフォンの普及やIoT機器の急増による膨大な通信データ量に対応できなくなるおそれがあります。佐藤研究室がアプローチす […]

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現代のインターネットは、40~50年前に設計された仕組みをベースに構築されています。このままでは、スマートフォンの普及やIoT機器の急増による膨大な通信データ量に対応できなくなるおそれがあります。
佐藤研究室がアプローチするのは、データの効率的な転送を可能にする次世代ネットワークの仕組みです。

移動しながらインターネットを使ったり
大容量の情報通信に対応する仕組みとは?

現在のインターネット通信は、情報が置いてあるサーバーを探して情報を手に入れる、TCP/IPという方式が主流です。しかし、この方式だと、サーバーから情報がなくなっていたり、アクセスが集中してサーバーがダウンしたりすることも。

佐藤研究室では、サーバーを意識することなく欲しい情報そのものをリクエストするだけでアクセスできる、情報指向ネットワークと呼ばれる新しいネットワーク技術をテーマに研究を進めています。

スマートフォンのような持ち歩けるデバイスで動きながらインターネットを利用したり、4K、8K動画などデータ量の大きいコンテンツをやり取りしたりするような変化に対応した、効率のよいネットワークを実現しようという試みです。

情報のある場所ではなく名前をリクエスト 
より近い場所にコピーを置いて高速化を実現

情報指向ネットワークでは、欲しい情報を、動画や音楽、サイトなどコンテンツの名前でリクエスト。リクエストがコンテンツのある場所までネットワーク内で自律的に転送されていき、欲しい情報が送られてきます。送られてきた情報は経路上のルータキャッシュが置かれ、同じリクエストに対してはより速く情報を得られるようになります。

情報にどんな名前をつけてどう探すのか、キャッシュの置き場や制御方法などの研究が進展中。全世界に広がるインターネットだけに一気に作り直すことは不可能ですが、まずはプロバイダネットワークなどの一部のネットワークに限るなど、部分的にでも新しいネットワークを稼働させることが目指されています。

佐藤研究室では、仮想のネットワークをつくって新ネットワークの機能を検証し、ネットワークの構造や通信の方式、実現するためのハードウェアを探っています。

キーワード検索が不要になるかも!?
ネットセキュリティの向上にもかなり期待

情報指向ネットワークは、ガイドブックで調べて行き先を告げなくても、「観光名所」「おいしいイタ飯」などと言うだけでタクシーが連れて行ってくれるイメージ。キーワードで検索しなくても、ふわっとした名前の指定で情報に行きつける方法が模索されています。
また、セキュリティ面でも安心。サーバーをオープンにしないのでサイバー攻撃はできず、怪しいサーバーに行くことがないのでリスクも大幅に減ります。情報指向ネットワークなら、より安全に情報を取得することが期待できます。

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